白髪の髪の毛を使った自毛植毛は可能なのか?

白髪の髪の毛を使った自毛植毛は可能なのか?

白髪が多く、薄毛も目立ってきた…。最近の薄毛治療の中で評価が高い「自毛植毛」を受けてみたいけど、白髪の髪の毛を移植することは可能でしょうか?

 

白髪男性

 

「基本的に問題ない」

 

白髪でも自毛植毛はできますし、技術的にトラブルが起こることもありません。自毛植毛で懸念されるのが「定着率」ですが、白髪だから定着し辛いということはありませんし、ドナーとなる髪の毛の採取ができないわけでもありません。ですから例え「総白髪」の人でも薄毛が気になれば自毛植毛することはできるのです。

 

「むしろ白髪の人にこそ自毛植毛は必要では?」

 

白髪は毛根部でメラニンが発生せず髪の毛が黒くならないまま成長し、細くやせ衰えた状態で生えてきます。時々丈夫そうな太い白髪を見ることもありますが、その場合はほとんど「若白髪」で偶発的に生えてきたものにすぎません。

 

老化によって生えてくる白髪の場合、毛根部も老化によって衰えていますから薄毛はどんどん進行します。そこで白髪を自毛植毛することで薄くなった頭皮を目立たなくさせ、薄毛をカバーすることができるようになるのです。

 

後は手術を行う医師の技量の問題ですから、不安な方は白髪の自毛植毛をしてくれるかどうか事前に問い合わせ、経験と実績が豊富な医師を見つけるといいでしょう。

 

「年齢による影響はある?」

 

もし自毛植毛をするために採取したドナーがすべて白髪である場合、移植後はそこで白髪が成長し続け、集中することになります。そのため黒と白のバランスが取りづらくなってしまうのですが、ほとんどの場合は医師の調整等でバランスが取れるのでそれほど気にすることもありません。

 

逆に黒いところに白髪を移植しても同じような状態となりますので特に心配はいりません。どうしても心配な場合は、カウンセリングの際に「白髪移植の際の仕上がり」について細かく質問しておくようにしましょう。

 

植毛した髪の毛には「ドナードミナンス」と呼ばれる特性があります。これは、移植した後頭部の髪の毛の性質を、移植先の毛穴でも引き継ぐということです。つまり、後頭部の黒い髪の毛を生え際に移植した場合、その移植した毛穴が本来は白髪の毛穴だったとしても黒い髪の毛が生えるということです。

 

ただ、一生黒髪のままだとは限りません。本来持っている後頭部の毛根が、自然と白髪化するタイミングで、移植先でも白髪に変化するためです。貴方の毛根が持つ自然な変化を、移植先でも引き継ぐということです。

 

ドナードミナンスの特性があるため、自毛植毛は価値があると言えます。薄毛が進行した生え際に元気な後頭部の髪を移植した場合でも、以後は「後頭部の髪の毛の特性を持って生え際で成長し続ける」のです。

 

甲状腺ホルモンの支配下にある後頭部はAGAの原因である「ジヒドロテストステロン(DHT)」の影響を受けづらく、かなりAGAが進行した人でも後頭部の髪の毛は元気だったりします。

 

後頭部の髪の毛を移植しても、生え際が本来持っている「薄毛が進行しやすい特性」に変わってしまうのでは、移植しても移植しても間に合いません。まさに「イタチごっこ状態」になってしまいます。

 

まとめると、白髪の方でも薄毛が気になるなら植毛は全然可能ということです。もしあなたが「白髪が多いけど自毛植毛をしたい」と考えたり迷ったりされているのであれば、専門医を受診してみてください。

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